今はいろいろなところで抹茶が販売されています。コーヒーショップでもスムージーにラテ、ケーキの中にも抹茶を入れて提供しています。 日本で最も尊重される緑茶は、健康情報に夢中になっている人にとってはなくてはならないものになっています。しかし抹茶は本当にスーパーフードとしての評判にこたえていますか?栄養士のアミサ・マザーは抹茶とその健康効果について詳しく見ていきます。
抹茶の色がなぜこんな明るくてゴージャスな感じがするのかと不思議に思ったことはないですか?ほかの緑茶とは違って抹茶は収穫する最後の数週間は日光をさえぎるために、葉緑素が豊富です。 クロロフィルは葉に緑色を与える色素であり、お茶の木を太陽から保護することで、抗酸化物質とアミノ酸のレベルも大幅に増加します。次にこれらの成分を含んだ茶葉を蒸し、乾燥させ粉砕して細かい抹茶の粉末にします。
抹茶には品質のあまりよくない緑茶と比べると最大で137倍の抗酸化物質が含まれており、高品質の緑茶と比べても最大で3倍の抗酸化物質を含んでいます。 抗酸化物質はアンチエイジング効果があるとされ、老化と慢性疾患を防ぐ化学物質です。簡単に言えば体内に抗酸化物質を持っていればいるほど感染症や病気に対して闘う力が強くなります。
抹茶に含まれるアミノ酸の中でL-テアニンが最も多く、心身ともにリラックス効果があることでも知られています。だからこそ僧侶は瞑想するにあたって心を和らげるために抹茶を飲むのです。さらに適度なカフェインが集中力を高めるのです。これはテアニンが脳内のセロトニン・ドーパミン・GABA・グリシンを増加させたためかもしれません。抹茶は普通のお茶とは違ってその茶葉まで一緒に飲むと思います。これが普通のお茶より抹茶が栄養価がはるかに高い理由の一つです。
予想外の抹茶の健康上のメリットは、抹茶を飲んだ人が1日を通してエネルギーが持続するということです。私がクライアントから耳にするよくある不満は、疲れ果ててしまい、もっとエネルギッシュになりたいという声です。 彼らのほとんどは1日を乗り切るのにカフェインに依存しており、私はクライアントにいるもコーヒーから抹茶に切り替えるようにすすめています。抹茶1杯には一般的にカフェインが少ないですが、それでもほかの多くのメリットと同様にエナジーチャージするには充分です。
コーヒーやそのほかのカフェイン入り飲料は血糖値とインスリンのレベルを急上昇させ、それがイライラや不安感、不眠につながる可能性があります。抹茶に含まれるカフェインは多くの栄養素と結合しているので、ゆっくりと放出されて血液中に入り、1時間以内に急上昇してクラッシュ(血糖値の急降下)するのではなく、3~6時間以上にわたって安定したレベルのエネルギーをもたらします。抹茶の興味深い点は、カフェインがインスリンと血糖値を調節しながら副腎には全くかかわらない点であり、これは糖尿病患者や空腹感と闘うときの理想的な飲み物と言えるでしょう。