CBD for pain relief

痛みに効果があるCBDオイル~ グリシン受容体とアデノシン

痛みの緩和にCBDオイルを使用するのは効果的に思えますが、痛みを正確に説明するのは難しいケースがあります。痛みの限界は個人で大きく差があるからです。 あなたがどんなタイプの痛みを感じているのかは、どのようにそれを和らげるかを考えるときにとても重要です。 CBDはすべての痛みに万能であると考えるのは得策ではありません。 例えば切り傷と頭痛は同じ方法で治すことはできません。CBDオイルは痛み止めとして、正しく使うべきです。
今回は、CBDが痛みにどんな効果を発揮するか・効果的な使用方法についてみていきましょう。

CBDって何?

CBDまたはカンナビジオールは、 天然麻植物・カンナビスサティバに含まれている、カンナビノイドと呼ばれる120以上もの化合物のひとつです。 それは、内因性カンナビノイド、脳内および体内の神経伝達物質の集合体と相互作用することがわかっています。 CBDは痛みを緩和する効果が期待できるほか、健康を維持するために多くの利益をもたらす可能性があることも、近年の調査・研究でわかってきています。
CBDについて詳しいこと・その背景は、以前の記事をぜひご参照ください。

痛みとCBD

以前の記事「睡眠時のCBD」のなかで、CBDは痛みを軽減するのに役立つということにも触れました。 基本的にCBDが軽減できる痛みには2種類あり、 神経障害性と炎症性に分かれます。 CBDがこれらの痛みをどのくらい軽減できるかについて簡単にお話ししましょう。

私たちの体の内因性カンナビノイドの中には、CB1とCB2と呼ばれる2つの異なる受容体があります。 1つは脳のニューロンと相互に作用し、もう1つは 痛みと炎症を調整することで免疫システムで重大な役割を果たします。 CBDはこれらの受容体に間接的に働きかけ、刺激する効果を生み出します。
CBDは、グリシン受容体を含む他の受容体とも、相互作用することができます。グリシン受容体は、私たちが痛みを感じるときに関係する抑制受容体です。 グリシン受容体は、CBDのようなカンナビノイドと相互作用し、神経因性の痛みの軽減に役立つことが、研究によって判明しています。

CBDはまた、炎症性疼痛を軽減し、アデノシンという神経伝達物質の再取り込みを阻み、脳内のアデノシン値を強くするという役割もあると言われています。 この証拠を裏付けるため、ラットを用いたかなりの数の前臨床試験が存在しています。 具体的に言えば、「ヨーロピアン・ジャーナル・ペイン」 が行った前臨床実験では、CBDが関節炎関連の疼痛にどのように作用するかを調査しました。4日間で研究者は炎症の軽減を発見し、ラットが副作用なく、痛みが軽減されている兆候を見ることができました。

CBDの効果と副作用

さらにこの研究では、CBDが私たちの痛みの感じ方・痛みを感じる度合いをもコントロールできるのではないか?という考えが裏付けられたのです。 「ジャーナル・オブ・エクスペリメント・メディシン」(実験医学ジャーナル)では、CBDが炎症を軽減し、慢性的な痛みにも効果があると報告されました。 また被験者は、CBDの鎮痛効果に対して耐性を高める必要性がなく、多くの量を使うにあたって、徐々に量を増やしていく必要もないとしています。

結果として、CBDオイルの有効性についての20年にもわたる研究では、CBDはペインコントロールに効果があるだけでなく、その副作用もごく小さいということがわかりました。 副作用は通常、下痢・食欲の変化・眠気だけに限定されています。 今までよく使われてきた鎮痛剤、アスピリンやイブプロフェンなど非ステロイド系抗炎症薬(NSAID) と比較すると、 これらの薬は長期で服用すると、脳卒中や腎臓へのダメージ、そのほかの悪影響をもたらす可能性が考えられます。

まとめ

皆さんの中には「痛みを感じるのは仕方ない」と思う方もいるかもしれません。しかし治療の選択肢はさまざまです。これまでの方法に縛られることはありません。 痛みを和らげる効果があることを証拠づけた多くの研究もありますから、長い間使用するのなら、アスピリン・イブプロフェンの代わりにCBDを使う選択肢もあっていいはずです。
CBDで痛みを緩和したいと考えている方、 CBDについてもっと知りたい、またはCBDや健康全般についてご質問がある場合は、ページの右下にあるオンサイトチャット機能を使用して、HealthyTOKYOにお問い合わせください

最後におさらいしておきましょう。

  • CBDは内因性カンナビノイドと相互作用して、痛みの緩和など健康上のメリットを多くもたらします。
  • CBDは、神経因性疼痛と炎症性疼痛の両方に有効であると報告されています。
  • CBDオイルは、長い間使っても痛みの緩和に効果が失われることもなく、副作用もわずかしかないと言われています。

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