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CBDとは?CBDを始める前に確認すべきこと
近年日本でも人気を集めている『CBD』、耳にしたことはあるものの「CBDって何だろう?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
CBD(シービーディー)とは、『Cannabidiol(カンナビジオール)』の略称で、麻(ヘンプ)の一部から抽出される成分のことを指します。
麻や大麻と聞くと、「CBDは違法?合法?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな疑問を解決するために、CBDについて詳しくご紹介していきます。
目次
CBDとは?|カンナビジオールという大麻の成分
CBDとは、『Cannabidiol(カンナビジオール)』を省略したもので、大麻からとれるカンナビノイドという成分の1つです。
近年、日本や海外の研究で健康効果の可能性が示されており、医療業界をはじめ、アメリカなど世界中のセレブやスポーツアスリート達から人気を集めています。
大麻から採れる『カンナビノイド』の種類
さて、『大麻からとれるカンナビノイドという成分の1つ』と聞くと、「大麻って違法じゃないの?」と思われるかもしれません。
しかし、そのカンナビノイドの中には、合法とされている成分もあるのです。
大麻に特有の化合物として、カンナビノイドには約120種類の成分が含まれていると報告されており、その中の
- マリファナの主成分で有名なTHC(テトラ・ヒドロ・カンナビノール)
- 精神作用のないCBD(カンナビジオール)
の2つが、カンナビノイドの主要成分とされています。
CBDとTHCの違いとは?
CBDとTHCはどちらも大麻に含まれるカンナビノイド成分ですが、成分の種類は異なり、別の作用を持っています。
例えば、THC(テトラヒドロカンナビノール)には、精神活性(覚醒)作用を持つ成分が含まれており、日本では違法とされています。使用が禁止されているマリファナに含まれているのもこのTHCです。
厚生労働省の大麻規制検討小委員会の報告書によると、大麻の各部位において、THCの含量は異なり、
- 花穂:10 – 12%
- 葉:1 – 2 %
- 茎:0.1 – 0.3 %
程度とされています。
カンナビノイドが少ないとされているのは、成熟した茎や種子で、これらがCBDを抽出するために使用されている麻の部位です。
そして、使用が合法とされているCBDには、THCのような覚醒作用はなく、痛みの緩和やリラックス効果があると言われています。
なぜCBDは違法ではなく、合法なのか?
CBDは、精神作用や依存性をほとんど持たないとされているため、日本での使用が合法とされています。
大麻取締法(昭和二十三年法律第百二十四号)においても、
“この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。”
と記載があり、CBDを抽出する元となる大麻草の成熟した茎や種子を使用した商品は、違法とされていないのです。
CBDに期待できる効果
数多くの研究から、CBDには不安感の軽減・うつ病や不眠症の症状を緩和し、パーキンソン病やてんかんなど、神経疾患の症状を軽減する効果があると期待されています。
これは、CBDに含まれる植物性カンナビノイドが体内に取り込まれることで、人間の体内にある機能『エンド・カンナビノイド・システム(ECS)』に作用するためです。
ECSとは、恒常性を維持するために神経伝達物質(カンナビノイド)を使って、細胞に指示を与える身体のネットワークシステムです。これらは外部からのストレスなどによる影響で働きが弱くなってしまうこと(カンナビノイド欠乏症)があり、そうすると免疫機構がうまく働かなくなってしまいます。
しかし、CBDには内因性カンナビノイドの分泌量を増加させる作用があり、CBDの摂取はカンナビノイド欠乏症の改善に有効であると考えられているのです。
改善される症状の例は数多くありますが、ここではいくつかの期待される健康効果に絞ってご紹介していきます。
・安眠効果|自律神経のバランスを整える
CBDは不眠症の治療に効果があると、海外の研究で示唆されています。また、レム睡眠行動障害や日中の過剰な眠気を改善する可能性があるとの結果も出ています。
これは、興奮系・鎮静系の神経伝達物質が過剰に分泌されるのを防ぐ作用があるためです。 例えば、考え事が止まらなかったり、興奮して寝られない時、自律神経のバランスを整えることで寝やすくなると考えられています。
CBDオイルの効果が期待できるのは15分〜1時間後に出てくるため、就寝の15分程前に摂取するのがおすすめです。
・痛みの緩和|ECSに作用
CBDの効果が期待できる痛みには2つの種類があると言われており、神経障害性と炎症性に分かれます。
神経障害性の場合、CBDが体のエンドカンナビノイド系の受容体と間接的に作用することによって、その反応をもたらします。
また、CBDはグリシン受容体(痛みを認識)を含む他の受容体とも相互作用することができ、神経障害性疼痛の軽減に役立つことが示唆されています。
炎症性の場合、CBDがアデノシンをより多く脳に到達できるよう作用すると言われています。このように、CBDは身体に存在するエンド・カンナビノイド・システムに作用し、痛みや炎症を緩和することができるのです。
・てんかん|発作頻度の低下
てんかんとは、「てんかん発作」が繰り返される状態を意味します。突然意識が遠くなったり、話が止まったり、動作が止まったり、反応がなくなるといった症状です。
【重度のドラべ症候群(乳児重症ミオクロニーてんかん)に対するカンナビジオール治験】では、
“カンナビジオール群では,全てんかん発作の頻度が有意に低下した”
と、CBDのてんかんに対する有効性の可能性が示されています。
また、専門家達による【難治てんかん症例報告】では、出生直後からてんかん発作を繰り返す症例に対して市販のCBD製品の投与を開始し、強直発作の完全な消失が認められました。
・うつ病|セロトニンに作用
うつ病は、感情や考えに悪影響を与える、一般的でありながらも深刻な心の病です。
このうつ病に対し、CBDに含まれる成分が脳内のセロトニン受容体に作用し、伝達を活発化させる事が様々な研究で立証されています。
セロトニンに作用することで脳が前向きな伝達を行い、うつ病の症状が和らぐという仕組みです。
その他にも、CBDがニューロンを生成する助けになっている事などが示されています。この神経発生と呼ばれる現象は、CBDでうつや不安感情を和らげる方法として注目されています。
・がんの症状|抗がん作用や化学治療の副作用を緩和
がんの症状に対して期待できるCBDの効果には、下記のようなものが考えられています。
- 抗がん作用
- 化学療法・放射線療法の増強作用
- 化学療法による副作用の軽減
- がん性症状の緩和作用
抗がん作用では、人間に対する有効性の症例として「神経膠腫と肺がん」が言われています。また、化学療法を増強する作用も期待されており、乳がんの治療薬であるタモキシフェンが、CBDを併用することで効果が増すと考えられているようです。
さらに、がんの化学治療による副作用、痛み・吐き気・食欲不振などの症状を和らげる効果も期待されています。
CBDで副作用は出る?摂取の危険性とは
さて、様々なCBDのメリットについてご紹介してきましたが、反対に副作用や使用時の危険性について気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まず、CBDの摂取によって副作用が起きる可能性はあります。
一般的に副作用とされている症状は、口の渇きや下痢、食欲の変化、眠気、めまいなどが挙げられており、大量に摂取した場合には、吐き気などが発生する可能性もあります。
また、薬を服用されている方は、CBDとの併用で薬剤の効果が変化する可能性があるため、特に注意が必要です。担当医師にご確認いただき、併用の安全性やおすすめの使用量を理解しましょう。
CBD製品の種類と選び方
近年CBD市場は人気を増しており、CBDを使った製品も様々なものが存在します。これにより、CBDを色々な形で摂取することが可能となりました。
期待できる効果がすぐに発揮されやすいベイプ機器を使用した摂取方法や、食事と一緒に楽しみながら摂取ができるCBDエディブルなど、自分に合った商品を選ぶことが可能です。
まずは、どのようなCBDの商品があるのか、そして、その商品の中から自分に合うものを選ぶには何を確認したら良いのかを見ていきましょう。
CBD商品の種類|CBDオイルやCBDグミなど
CBDが使用された商品には様々な種類があり、例えば下記のようなものが使いやすく人気です。
また、それぞれの商品によって接種の仕方や反応の持続時間・発現時間が下記のように異なります。
CBD商品 | 摂取方法 | 期待できる効果の発生速度 | 期待できる効果の持続時間 |
---|---|---|---|
CBDオイル | 舌下投与が一般的 | ★★☆ | ★★☆ |
CBDグミ | 経口摂取 | ★☆☆ | ★★★ |
食用CBD | 経口摂取 | ★☆☆ | ★★★ |
CBDボディケア | 局所薬(体外摂取) | – | – |
CBDリキッド | 吸入 | ★★★ | ★☆☆ |
※効果はあくまで期待できるものであり、確実に発生するものではありません。
※必要なCBDの量やCBDを感じる速度・持続時間には個人差があります。あくまで目安としてご参考ください。
CBDの種類とその違い
さらにCBD自体にも、以下の3つの種類があります。
- CBDフルスペクトラム
- CBDブロードスペクトラム
- CBDアイソレート
これらの大きな違いは、「含有物」「価格帯」「日本で合法か非合法か」です。
CBDフルスペクトラム | CBDブロードスペクトラム | CBDアイソレート | |
---|---|---|---|
含有物 | 多い | 普通 | 少ない |
価格帯 | – | 高い | 安い |
違法性 | 違法 | 合法 | 合法 |
日本で違法とされているCBDフルスペクトラムは、CBDだけでなく、他のカンナビノイド、テルペン、フラボノイド、少量のTHCなども含まれます。
次に含有成分の多いCBDブロードスペクトラムは、CBDフルスペクトラムからTHCだけが取り除かれたもので、期待されているCBDの効果が実感しやすいとされています。
そして最後に、CBD以外の成分が含まれない純度の高いCBDがCBDアイソレートと呼ばれています。
自分に合ったCBD商品の選び方
自分にぴったりのCBD商品は、「使用目的」や「使用するタイミング」などによって異なります。また、その選び方も様々です。
CBD商品選ぶ際には、下記内容を選ぶ基準にすると、自分に合った商品を選びやすくなるでしょう。
- CBDの配合濃度
- CBDの種類
- 摂取方法
- 品質や安全性(成分分析証明書:COA)
- CBDの配合濃度
CBD商品を購入する際には、まず濃度(%)と含有量(mg)を確認するようにしましょう。例えばHealthyTOKYOのCBDオイルには、3.9%と濃度が低めのCBDオイルから、18.2%と濃度が高いCBDオイルまで、豊富な種類が用意されています。
低濃度のものから試したいCBD初めての方や、1回の摂取で強めの反応を得たい方など、それぞれ自分に合った濃度と含有量を選択するようにしましょう。
- CBDの種類
3つあるCBDの種類から、日本で使用できるのはCBDブロードスペクトラムと、CBDアイソレートになります。
CBDオイルを使用するのが初めての方は、まずはCBDアイソレートから始めていただくのがおすすめです。
ただし、CBDブロードスペクトラムは、複数成分によるアントラージュ効果が期待できます。そのため、自分の身体に合う場合は、コストパフォーマンスの良いCBDブロードスペクトラムが良いかもしれません。
- 摂取方法
CBDを摂取する方法によって、反応発現時間や持続時間、そして体のどの部分に強く作用するかなどが異なってきます。
摂取方法の種類と、それぞれ吸収される体の部位を見てみましょう。
摂取方法 | 吸収される体の部位 |
---|---|
吸入(喫煙またはべーピング) | 肝臓で代謝される前に脳に送られる。 |
経口摂取(エディブル) | 腸で吸収されて肝臓に送られる。 |
舌下投与 | 口内および舌下の血管に直接吸収される。 |
局所薬(ボディケア/トピカル) | 血液中には吸収されず、皮膚に吸収される。 |
すぐ反応を実感したいのか、それとも長い時間反応を持続させたいのか、体のどの部位に期待できる効果を得たいのかなど、人によってニーズの基準は異なるでしょう。
また、CBDが体内でどのように代謝されるかは、人それぞれ少しずつ違います。
様々な要素から自分に合ったCBDの摂取方法を考えることが大切です。
- 品質や安全性(成分分析証明書:COA)
CBD製品はヘンプ(天然麻)の種類、加工方法、工場のクオリティによって品質が大きく変化します。また、アメリカなどの原産国にて、有機栽培されていたかなども大きく関わってきます。
認可を受けている工場にて、質の高いヘンプから二酸化炭素を使って抽出されたものが、一番品質の良いCBD商品と言えるでしょう。
また、CBD製品を商業用に輸入するためには、厚生労働省の許可が必要となります。これは、厚生労働省地方厚生局麻薬取締部の公式サイトにおいても、下記のように表記されている内容です。
“当該製品を輸入する前に、麻薬取締部においてその該否を確認しております”
特に日本では、分析証明書(Certificate of Analysis)を公開していて、明確に合法だと保証されている会社の商品を選ぶのがおすすめです。
CBD製品の使い方
日本で販売されているCBDオイルは「健康食品および栄養補助食品」に分類されているため、医薬品とはみなされておりません。
そのため、治療や治癒を目的した製品ではないということになります。
しかし、CBDを使用する際には必ず商品に記載の使用方法を守り、必要であれば医療機関に相談することが大切です。
CBDには、上述したように様々な製品があるため、使用方法はそれぞれの製品種類によって異なります。
CBDオイルやCBDエディブル、CBDグミなど、主に口内で摂取することが一般的ですが、クリームのような商品であれば外部から塗布することも可能です。
CBDの摂取量には注意が必要
英国の公的機関FSAなどでは、CBDの1日の摂取量は70mg前後と推奨されていますが、個人差があります。
全ての人がそれぞれの生物系を持ち、体内のエンド・カンナビノイド・システムも異なるためためです。
そのため、はじめてCBDを使用する場合には、まずは少量から始めるようにしましょう。そして、徐々に量を調整することで自分の体に合う量を把握することがおすすめです。
HealthyTOKYOではCBD15mgを1日に2回程度摂取することから始めるのを推奨しています。
まとめ
期待されているCBDの効果や使用方法、そして日本で使用できる種類について知ることで、より安心してご利用いただくことができるかと思います。
その他にもご不明点があれば、HealthyTOKYOではCBDや業界に関するブログポストを随時更新しておりますので、ぜひご覧くださいませ。
また、弊社の商品等にご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
CBDと共に送る健康な生活を楽しんでくださいね。
HealthyTOKYOの人気CBD商品
FAQ・よくある質問
A:HealthyTOKYOは、CBDがあなたにどんな健康上のメリットをもたらすかについて主張することができません。しかし、不眠や痛みの緩和、抗炎症の緩和、ストレスを和らげるなどのCBDのメリットについては、お客様の感想やインターネット上で確認可能な臨床的証拠などがございます。何かご不明点がある場合は、医療専門家に相談いただくことをおすすめいたします。
なお、弊社では世界中のさまざまな研究や、専門的なデータに基づいて、数多くのCBDに関する記事をブログにて公開しておりますので、ぜひご覧ください。
A:HealthyTOKYOのCBD製品は、日本で合法的に輸入、製造、販売されています。日本国内であれば、どこにでも持ち運んでいただけます。
A:アメリカとヨーロッパから輸入しています。
A:湿度の少ない冷暗所で保存するのがおすすめです。また、冷蔵することで、時間の経過とともに起こりうる酸化を抑えることができます。CBDオイルは冷蔵すると長期保存もできますが、その分濃度が高くなることもございます。摂取前、少なくとも数分前には、冷蔵庫から取り出してくださいね。
A:医療専門家にご相談ください。
A:WADA(世界アンチ・ドーピング機構)は近日、オリンピック選手によるCBDの使用を承認しました。ただし、微量でもTHCを含むCBD製品を使用しないよう、注意する必要があります。
海外のCBD製品には、0.3%以上のTHCを含んでいるものもあり、その場合薬物検査で陽性が出る可能性もあります。ほとんどの薬物検査はTHCの有無を調べるものですが、その他のカンナビノイドを調べる検査もあります。かかりつけのドクターなどに相談し、薬物検査でどの成分が許可され、どの成分が許可されていないのかをご確認ください。