心の病に効くCBD

精神障害に効くCBDオイル~抗精神病薬特性に関する研究

今回は、精神的な障害にどうCBDオイルが作用するか、研究ではどのような成果が出ているかご説明します。世界中でおよそ5人に1人、何らかの精神障害で悩んでいます。顕著なところでは、うつ病・不安障害・統合失調症です。心の病を薬で治すことはできますが、その症状のコントロールは非常に難しいです。CBD、特にCBDオイルは、精神障害を緩和することが研究でも示されています。精神障害を緩和する処方薬の代わりになってくれるかもしれません。

CBDって何?

CBDオイルは、天然麻のカンナビス・サティバから抽出されます。マリファナやヘンプという名前のほうが有名かもしれません。CBDはカンナビノイドとして知られる、数ある化合物のひとつです。カンナビノイドは、中枢神経系と反応し、多くの効能をもたらすと言われています。驚くべき素晴らしいCBDオイルの特性については、以前の記事をご参照ください。

精神障害とは?

精神障害はさまざまな形で出現します。そして人間の気分・思考・行動に影響を与えます。よくある症状では、統合失調症・うつ病・不安障害が含まれます。以前の記事で、うつ病に効能があるCBDについては説明しましたので、今回は、CBDオイルと統合失調症について見てみることにしましょう。次回は不安障害に効果を発揮するCBDオイルについて考察することにします。

統合失調症は、単なる症状ではありません。むしろ脳機能を損なう重大なものです。そのために患者は精神障害に苦しみ、現実の世界から切り離されるのです。統合失調症は、女性より男性がかかる可能性が高く、20代の人間が発症することがよくあります。精神障害は統合失調症の主な特徴のひとつですが、その症状は複雑で3つに分類されます。「ネガティブ(陰性症状)」「ポジティブ(陽性症状)」「認知機能障害」です。

名前は「ポジティブ」と前向きな感じですが、その症状はいいものではありません。具体的にはその症状は、妄想・幻覚・つじつまの合わないおしゃべりなどがあります。これらの症状は、従来からある治療薬(抗精神病薬)で、これまでは治療されてきました。ネガティブな症状(陰性症状)は、落ち込みやすい、日常生活における喜びやモチベーションの欠如・社会性の低下などがあります。認知機能障害の症状は、記憶力・注意力の持続・論理的思考に悪影響を及ぼします。

統合失調症のような精神障害に効くCBDオイル

CBDオイルは、統合失調症の陽性症状に役立つ可能性もありますが、研究はしばしば複雑な結果も生み出します。CBDオイルは、抗精神病作用があるという研究もありますが、まだ考察不足だとする研究もあります。ある大規模な研究では、CBDが精神障害の症状を軽減することがわかっています。しかしまた別の研究では、従来の処方薬を使っても効果の低い患者にCBDを服用してもらったところ、症状改善の兆しが見られませんでした。

一方、プラセボ(偽薬・見た目は薬だが薬効のないもの)を摂取した被験者も含んだ臨床試験では、短期間でも抗精神病作用があることがわかっています。CBDを摂取した被験者たちは、わずか6週間で、陽性症状が軽減されたことが判明しました。さらにはCBDを摂取したグループの症状は、全体的に改善されたと臨床医が話しており、認知能力の改善も見られたと報告されています。

2012年に実施された二重盲検試験(被験者だけでなく医師も処置内容を知らないように投薬が行われる)では、精神障害の症状が軽減されるかどうかを確認するため、40人の被検者にCBDあるいは抗精神病薬が投薬されました。被験者は従来ある抗精神病薬・CBDのいずれからも同じ程度の症状の改善が見られました。しかしながらCBDを摂取した被験者は、副作用(運動障害・体重増加・ホルモンバランスの崩れ)が抗精神病薬摂取者に比べると少なかったのです。

CBDオイルは、陰性症状を緩和するのが難しいとして有名な統合失調症に役立つのではないかと今や大きな期待を寄せられています。前臨床動物試験および臨床ヒト試験の両方からも、CBDが孤独感を緩和し、なんとPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状さえも緩和したことがわかっています。CBDには心を落ち着ける効果があることは、頻繁に報告されていますし、記憶や感情に基づいたメンタルヘルス・脳の海馬をサポートするのではないか?ということもわかっています。

THC(テトラヒドロカンナビノール)は、大麻の植物から抽出されますが、精神活性作用があることが知られており、CBDとはまた別のものです。また統合失調症を誘発することもある危険分子という点も忘れてはいけません。いっぽうCBDは今までお話しした通り、抗精神病薬として役立つ効果も期待でき、神経保護作用があるとされています。

まとめ

CBDオイルが統合失調症のような精神障害に役立つという確信を得るには、まだ多くの研究が必要とされるでしょう。現在、研究結果も評価されているので、さらなる研究が続けられることは間違いありません。CBDまたは他の健康関連について質問がある場合は、画面の右下にあるサイトチャット機能を利用して、気軽に連絡してください。

最後におさらいしておきましょう。
● 全人口の20%近くが、何らかの心の病に悩んでいます。
● CBDオイルは特定の精神障害、不安障害・うつ病・統合失調症に効き目があることがわかっています。
● 統合失調症は、社会性・意欲が低下し、記憶力の弊害など、一連の問題を引き起こします。
● CBDは統合失調症の陰性・陽性どちらの症状にも効果を示すようです。

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