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ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、発達障害の1つです。世界中で何百万人ものADHD患者がが集中力の低下や、衝動性、多動性などの症状を引き起こし、ADHD を持つ子供の75%以上は、大人になっても症状を持ち続けるとも言われています。
そんなADHDの治療には多くの薬が使用されていますが、近年ではカンナビジオール(CBD)が成人のADHDに対する自然治療薬として注目されているのをご存知でしょうか?
この記事では、CBDオイルとADHDに使用に関するよくある質問にお答えします。
CBDオイルはADHDに良いのでしょうか?
2020年のJournal of Cannabis Researchに掲載された研究では、ADHDに対するカンナビジオールのグレードBの有効性が示されています。
さらに最近の研究結果では、CBDがADHD患者の集中力を高め、不安を軽減するのに役立つという結果も出ています。
CBDオイルがADHDと関連していると考えられている理由とは?
ADHDは、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることによって引き起こされます。
一方で、CBDは神経伝達物質のバランスを調整し、神経系の機能を安定させる作用を持っているとされています。このことからも、CBDはADHDの症状を和らげる可能性があるとされています。
また、CBDは不安やストレスの軽減にも効果があることから、ADHDの症状に効果的な影響をもたらす可能性も示唆されています。
ADHDにはどれくらいのCBDが効果的ですか?
現在、ADHD治療におけるCBDの使用が正式に承認されていないため、有効量を結論付ける正式なデータはありません。
適切な量は個人の体重、CBDの耐性、症状の重さなどによって異なりますが、まずは少量から始めて、自分にとって最適な量が見つかるまで徐々に量を増やすことが最善です。
CBDはADHDを持つ人々によって異なる影響を与えますか?
各個人の神経系機能の違いや、生体反応、各個人の症状、CBDの作用の複雑さなどにより、CBDはADHDを持つ人々によって異なる影響を与える可能性があります
同じ量のCBDを摂取しても、異なる結果が現れたり、他の治療法や薬物との相互作用が影響する可能性もあるので専門医師の指導の元で個々の患者に合わせて調整される必要があります。
まとめ
CBDは、神経伝達物質のバランス調整や不安症状の軽減など、ADHDの症状を緩和する可能性があると言われています。
ただし、処方薬と併用する場合は注意が必要です。常用薬や持病がある方は、必ず医療専門家に事前に相談する様にしましょう。
多くの研究がCBDオイルのADHDへの有望性を示唆していることからも、今後の展開に大きな期待が持てること間違いありません。
参照
- https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-003.html
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8832253/
- https://takeuchi-md.jp/cbd/adhd-treatment/