医療におけるCBDとは?

現代、世界各国で活躍の場を広げているカンナビジオール(CBD)。アメリカやカナダ、ヨーロッパ各国では医療目的・嗜好目的などで利用されているのはもちろんのこと、日本でも健康補助食品やサプリメントとして、人気を高めています。

CBDの医療目的での利用が合法とされている国々では、数多くの研究や治験が進んでおり、実際に医薬品として承認されているCBD製品も複数あるほどです。

2019年には世界保健機関(WHO)の依存性薬物専門家委員会が、カンナビノイドの医療的価値を認めると言及し、CBDはさらなる活躍の場を広げました。

さて、日本や世界ではどのようにCBDが利用されているのか、医療業界でどのような形で認識されているのか、詳しく見ていきましょう。

医療業界で活躍の幅を広げるCBD

近年日本でもカンナビジオール(CBD)の医療利用が検討されるほど、医学界における活躍の幅を広げているCBD。世界では既に、医療用大麻の使用が約50カ国において認められており、その研究やCBDを使用した治療に関する報告などもあがってきています。

そもそも『医療用大麻』と聞くと、「大麻は違法なのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし大麻(ヘンプ)が含む成分には様々な種類があり、その中のカンナビジオール(CBD)と呼ばれる成分は日本での使用が合法的に認められているのです。

こういった『ハイにならない』中毒性のない成分特性のために、医療業界でも幅広い活躍が期待されています。

各国で合法化が進むCBDの医療利用

カナダやアメリカをはじめ、ヨーロッパ各国やオーストラリアといった多くの先進国にてCBDの医療利用が合法とされています。

例えば、アメリカでは州ごとによって大麻の利用規制が異なり、医療用大麻の使用は約40州にて認められています。そして、オーストラリアでは2016年に医療用大麻が合法化。ヨーロッパの各国でも医療用としてのCBD利用が承認されています。

キプロスでは製薬サービスがCBDを医薬品に分類し、CBD製品が薬事局にて審査を受ける必要性を設けました。

スウェーデンにおいても、経口摂取用のCBD製品は医薬品とされ、販売には医薬品庁の許可が必要とされています。

こういった医療目的でのCBD利用が合法化されている国々では、カンナビジオールの医療利用に関する研究や治験がどんどん進められています。

なお、これらの多くの国ではCBD製品のTHCに対する規制が日本よりやや緩く、例えば欧州では「テトラヒドロカンナビノール(THC)の濃度が0.2%を超えないこと」などが設定されていることが多いようです。
このテトラヒドロカンナビノール(THC)という成分は、『ハイになる』成分が含まれているため、日本では違法とされています。そのため、日本のCBD製品にはこのTHCが含まれておらず、各販売会社はこのTHCが含まれていないことを証明する必要があるのです。

日本の医療界でも広がるCBD研究

日本では健康補助食品・ウェルネス目的でのCBD使用は認められていますが、CBDを医療用として日本で利用するのはまだ許可されていません。日本では大麻取締法があるため、医薬品として扱うには法改正が必要なのです。

それでも、世界各国で医療目的での利用が進んでおり、CBDの活躍は顕著になりつつあります。そのため、日本国内でもCBDの医療利用を許可するようにと求める声が、医師や医学界の間で段々と高まってきているのです。

また、日本でも徐々にCBDや大麻の医療利用に対する認識や潜在価値に対する理解が深まってきています。例えば、厚生労働省は2019年、臨床試験に限り大麻由来の成分使用を認めるとし、日本国内でもてんかん薬の治験が始まりました。

令和4年9月29日に行われた『大麻規制のあり方に関する大麻規制検討小委員会』では、

「また、現行法では認めていない医薬品原料の用途に向けた栽培について、今後、新たに大麻由来の医薬品の研究開発が行われる可能性を念頭に、これを目的とする栽培についても追加していくべきである。」

「用途に応じた対応について、特に、医薬品原料用途については、実際に原料を使用するのが麻薬製造業者(厚生労働大臣が免許権者)であること等を踏まえつつ、国(厚生労働大臣。具体的な実務は地方厚生(支)局麻薬取締部が担当。)による管理を基本として検討していくべきである。」

と、前向きな方向性が示されました。


とはいえ、日本では大麻取締法のもと医療利用や研究が制限されており、その先の使用の可能性も狭まっているため、まだまだその他の先進国に比べて研究が進んでいるとは言えません。

さらに、実際の医療利用に関しても、この先大麻取締法に対する法案提出が行われ、その後法案が可決されたのち、治験で良い結果が出てはじめて独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に承認されるという長い過程が待っています。

それでも、CBDがもたらす効果の可能性を無視することはできず、日本国内でもその利用用途の幅がどんどんと広がっていくことが期待できるでしょう。

CBDは医療業界で役立つ? 医療大麻の歴史

そもそもCBD成分を抽出できる大麻草は、昔日本を含む世界各国で民間薬や漢方薬として親しまれていました。1800年代に日本が発行した『日本薬局方(日本国内における医薬品の規格基準書)』には、インド大麻草・インド大麻エキスなどが掲載されています。

この時代には、これらの薬草が喘息を抑える薬や鎮痛剤として使用されていたのです。

CBDを含む大麻が禁止となった時代

ところが、第二次世界大戦後にアメリカからの影響を受け、1948年に大麻取締法が制定されました。この時から、CBD成分を含む大麻の医療使用が禁止となったのです。そのため、禁止となったのはあまり昔のことではありません。

そこから数年を経て、改めてCBDの医療利用が注目を集めているのが現代。今一度医学界からの注目を集めている理由の1つに、人間の体内システム『エンド・カンナビノイド・システム』の発見があります。

これは、CBDに含まれる成分と近い『内因性カンナビノイド』という成分によって、人間の体内で神経や免疫のバランスを調整するシステムです。脳や臓器、免疫細胞など「人間の健康に関わる重要な生理学的システム」と言われており、私たちの心身のバランスを保ってくれています。

CBDを取り入れてエンド・カンナビノイド・システムに働きかけると、多くの疾患を治療できたり、様々な健康的なメリットを得られる可能性があるとされ、ここから各国での研究や医療利用が合法化されていったのです。

医療CBD・医療大麻とは?

医療CBDや医療大麻と呼ばれる場合には、基本的に医療目的でのCBDや大麻の利用を指します。世界では『CBD医薬品』などとも呼ばれ、特にてんかんなどへの効果が期待されています。各国の医薬品基準にもよりますが、厳格な品質管理の基準を守る必要があり、これらのCBDは医師によって管理されていることがほとんどです。

なお、世界各国におけるCBDの医療目的での利用には、てんかん、頭痛、神経性難病の鎮痛などが挙げられ、その研究も行われています。

さらに、2019年には世界保健機関(WHO)の依存性薬物専門家委員会が、カンナビノイドの医療的価値を認めると言及しました。この発言によって、世界各地での大麻やCBDの医療利用がさらに普及していったのです。

CBDを利用した健康補助食品と医薬品の違い

現在では日本においても、食料品やウェルネス用品、その他コスメ・CBDボディケアとしてCBDは販売・利用されています。これは、THC(テトラヒドロカンナビノール)という「ハイになる」成分を含まない、大麻草の茎または種子から抽出したCBDだけを用いた製品に限ったことです。

ただし、前述の通り医療目的でのCBD利用はまだ認められていません

そのほかの国、例えばアメリカでも健康食品(嗜好品)として、もしくは医薬品としての目的別に規制が異なります。アメリカは州ごとに合法または違法かを定めているため、それぞれの州によって健康食品としての利用、もしくは医薬品としての利用ができる州とできない州があるのです。

しかし、近年進んでいるCBDに対する医学界の注目や可能性の認知によって、医薬品として認められる動きが日本でも徐々に進んでいます。

その際に、『医薬品リスト(医薬品として使用される成分本質リスト)』か、『非医薬品リスト(医薬品として判断しない成分本質リスト)』のどちらに分類されるかが議論されるでしょう。この分類結果によって、CBD製品のガイドラインやルール、安全性の基準等も変更される可能性があります。

いずれにせよ、消費者にとって安全で有益なCBD利用が、今後どんどん発展されていくはずです。 

海外で承認されたCBD医薬品

国によっては医療用としてCBDの利用を認めているケースもあります。CBDを配合した医薬品には、難治性てんかんであるレノックス・ガストー症候群(LGS)とドラベ症候群(DS)の治療薬である『Epidiolex(エピディオレックス)』や、『多発性硬化症を治療するための医薬品『Sativex(サティベクッス)』などが挙げられます。

サティベックスはTHCも配合されていますが、2005年にカナダが承認したことをきっかけに、約30カ国の国で使用されるようになりました。

エピディオレックスに関しては日本でも研究が行われており、2018年にアメリカやイギリスで認可されている医薬品です。

さらに国際的には、2020年12月に開催されたCNDの会合において、大麻の医療上の有用性を認める分類変更が行われました。

日本におけるCBD医薬品への展望

CBDの医療利用がまだ制限されている日本ですが、大麻研究者である医師の下、適切な実施計画に基づき治験を行うことは可能となっています。

例えば、難治性てんかん治療薬として各国から医薬品としての承認を受けている『Epidiolex(エピディオレックス)』の治験は国内でも行われています。

エピディオレックスはイギリスやアメリカといった多くの先進国にて承認されており、世界各国で医療上のニーズが高い医薬品です。しかし、日本では大麻取締法の規定により施用・受施用ができません。そのため、例え医薬品について医薬品医療機器等法に基づく薬事承認がされても、難治性てんかんの治療に関わる医療上のニーズに応えることが出来ない状況なのです。

大麻取締法が今後どのようになるかによって、CBDが日本で活躍できる幅も大きく変わってくることでしょう。

お客様のレビュー・評価|CBD医療利用の可能性

現在日本ではCBDを医療目的で利用することはできませんが、健康補助食品、サプリメント、ウェルネス目的等で活躍の幅を広げています。

例えば、普段の健康生活を向上させる目的などで下記のような前向きなレビューをいただいていおります:

「今までの重い頭痛が改善されました!」堀田アリサ / アーティスト

「CBDナイトグミのおかげで眠りに入るまでの時間が短くなり、眠れないストレスが軽減されました。」山田一歩 / コーヒーショップ & ギャラリーオーナー

今後法改正が進み、医療用にCBDの利用が認められた際には、さらに研究や治験が行われてCBD効果のエビデンスや事例が増えていくでしょう。そうした流れによって、様々な病気や症状が緩和されていくことが期待できます。

CBD配合のヴィーガン料理|健康とウェルネスの再創造

最近では、さらに多くの人が身体の健康に気を使うようになってきました。こういった時代の背景もあり、健康生活をサポートすると期待されているCBDへの注目がどんどん高まってきているのです。

そこでHealthyTOKYOでは、弊社自慢のヴィーガン商品とCBDを混ぜ合わせることによって、さらなるウェルネス効果への追求を可能としました。

美味しいヴィーガン食品として提供することによって、サプリメントでもなく、医薬品でもなく、日常生活に取り入れながら楽しんでCBDを摂取できる環境を実現したのです。

弊社のCBD配合ヴィーガンメニューは、皆さまにとって健康なだけではなく、環境にも優しい心のこもったメニューとなっています。

ヴィーガンの方もそうでない方も、誰もが楽しめる繊細な味わいを、ぜひお試しください。

医療におけるCBD|まとめ

世界各国にて、CBDに関する医療界の研究や認識は進んでおり、海外では明らかな健康効果なども立証されています。こういった理由から、サプリメントや健康補助食品としての利用だけではなく、日本でも今後のCBD医療利用の可能性について議論が飛び交っているのです。

海外では医療用として承認されているCBD製品も少なくなく、日本でもそういったCBD製品の研究が徐々に始まりました。

まだ医療用として使用することはできていませんが、日常の健康生活を改善するためにCBDオイルCBDグミといった様々なCBD製品が人気を集めています。

そんな中HealthyTOKYOでは、お客様の健康促進のために安全で信頼のおける成分・原材料のみを使用した製品を販売しております。どうぞご安心の上、弊社の都内CBDショップ&カフェ、またはHealthyTOKYOオンラインショップをご利用ください。

よくある質問|CBDと医療利用に関する質問

Q:CBDは何に効きますか?

A:生活習慣病や、細胞の老化を防ぐ効果があると言われています。その他にも、炎症を鎮める作用や、発熱や痛みを抑える作用、腫れてしまった部分を鎮める効果も期待できると言われています。これらの効果は、肌トラブルの改善も期待できます。

Q:CBDは違法大麻ですか?日本ではCBDは規制されていますか?

A:大麻の茎や種子のみから抽出されたカンナビジオール(CBD)を含む製品は、大麻取締法上の「大麻」に該当せず、違法ではありません。ただし、製品を輸入する前には、麻薬取締部にて確認・検査がされています。

Q:日本ではCBDは規制されていますか?

A:健康補助食品やサプリメントとしてのCBD利用は可能ですが、現時点ではまだ医療目的での利用が規制されています。

Q:CBDが効く病気は何ですか?

A:CBDは、鎮静作用があると言われていて、不安やストレスに効果があると期待されています。 また、CBDは抗炎症作用に関しては、痛みや関節炎に対しても効果的と言われています。最近の研究では、CBDは神経内科やてんかん発作の治療にも効果があるとされています。

Q:CBDに依存性はありますか?

A:カンナビノイドの種類には様々な成分がありますが、大麻の茎や種子のみから抽出されたカンナビジオール(CBD)に依存性はなく、安全で中毒性がないとされています。

Q:CBDに害はありませんか?

A:個人の体質などにもよりますが、CBDに有害な副作用はないとされています。現段階で副作用とされている症状には、下痢や口渇、食欲の変化、強い眠気などがありますが、健康に深刻な被害を与えるほどの重症例は報告されていません。

Q:CBDはうつ病に効果がありますか?

A:CBDは、不安やうつ病、痛み、睡眠障害など、健康上の問題に対して効能があるとされています。CBDを取り入れてエンド・カンナビノイド・システムに働きかけると、多くの疾患を治療できたり、様々な健康的なメリットを得られる可能性があるとされています。

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