グルテン不耐性やセリアック病を患っている多くの人に、旅行はさまざまなハードルやチャレンジを提示してきますが、ちょっとしたプランや警戒心を持っていれば、グルテンフリーを実現して飛行機に乗ることができます。
安全な自宅のキッチンを後にするので、空港でまずは食べ物への不安感が生じます。 それに近所の信頼が置けるレストランやスーパーマーケットも後にしなければなりません。 東京行きの飛行機はたくさんありますが、 私の住むアメリカの街からは、現在成田直行便の飛行機がデルタ航空と全日空から出ており、 両方ともよく利用しています。
多くの人は違うのでしょうが、私は機内食を本当の意味で楽しめたことは一度もありません。 100%グルテンフリーの食生活をするずっと前には、私は決まってゲートに行く途中立ち止まり、30cmのサブウェイの全粒粉サンドイッチや、チョコチップクッキーを数枚買ったものでした。 しばしば他の乗客は同じことをしたいと言い出すでしょう。 フライトアテンダントは、同僚も誰も機内食を食べたことがないと何度も私にひっそりささやきました。自分で食べ物を持ち込むのはいい選択だったと思います。 私は民間航空のパイロットである友達にメールをして、彼が機内で食べ物を食べたかどうかを尋ねさえしました。 彼は「できる限り機内食は避けるようにしている」と返信してきました。 なのでグルテンフリーの生活を始めてから、私は自分で食べ物をパッキングして持ち込めるように練習を続けました。 やっとこの頃、航空会社のグルテンフリーの食事をオプションで発見したところです。
全日空のウェブサイトによれば、アレルゲンフリーの食事に対するニーズは2015年以来3倍以上にまで高まっています。 これにより全日空はコスモバイタルと協力し、オリジナルのグルテンフリーの米粉パンを提供することにしました。 またデルタ航空ではスペシャルミールリクエストを始めており、 最近デルタ航空を利用した時に、グルテンフリーミールの一部としてウディのパンが提供されていることに気づきました。 デルタ東京直行便では3種類のベジタリアン料理・3種類の宗教的な料理・2種類のベビーや幼児向けの料理を用意しています。そのうえ日本の郷土料理や5種類の食事療法に即した料理(そのうち1つはグルテンフリー)もあります。 この新しいメニューを目にして、自分で食べ物を詰めなくていいという目新しさもあって、私は日本へのフライトで機内食を利用してみることにしました。
どちらの航空会社もスペシャルミールにあたってはいくつかのガイドラインがあります。 まず各特別食はあらかじめ少なくとも24時間前には注文しなくてはなりません。しかし予期せぬ遅延やキャンセルがあった場合には、食べられるかどうか保証はないのです。 食事が無事に飛行機に間に合って到着したかどうかは、ゲートスタッフとフライトアテンダントの両方に確認することをおすすめします。 私はそれをしませんでしたが…。全日空とデルタのいずれも、グルテンフリーミールは蛍光GFステッカーが貼られた席に届けられました。
最近の旅行で私はデルタのビジネスクラスを使いました。 食事のサービスは、ローストナッツやシャンパン・オレンジジュースから開始され、離陸してすぐに食事は提供されました。 驚くほどおいしい前菜はたっぷりしたグリーンサラダ、さっと茹でたサーモン・サワークリームをふんだんに使ったトマトスープ。 メインのコース料理は鶏の胸肉と蒸し野菜、そしてじゃがいもでした。 かなりヘルシーなメニューで、こってりしたソースも塩も使われていませんでした。 食事の提供中デザートカートが転がって、チーズや新鮮なフルーツが所狭しと通路を埋め尽くしていました。 朝食はほうれん草オムレツ・アスパラガス・小さいキノコ入りのトマトソースとバターの添えられたグルテンフリーパンで、 これまで機内で食べた中で一番ヘルシーな食事だったかもしれません。
もちろん グルテンフリーミールには保証がありません。 全日空のウェブでは「重病を持つお客様は前もって医師に相談をし、フライトにあたって自分で食事を用意するように」提案しています。 そして「料理を作る工程で交差汚染のリスクを完全に防ぐことはできない」と注意を促してもいます。 これはセリアック病の人にとってはつまり「自分の責任において食事をする」ことを意味します。 ですが私は食べる前にNIMAでテストをして、すべてがグルテンフリーだと確認しました。
4万フィート(約12000m)の高さで約300人の知らない者同士がシートベルトをして席に座っていると、多くの人にとって最高の楽しみは恐らくおいしい食事でしょう。 これはexpress.co.uk.でのインタビューで明らかにされた意見です。 ゲートグループ (デルタ空港や300社以上の航空会社のケータリングサービスを担当)の代表者は、搭乗客がアルコールやお菓子と一緒に塩分やカロリーを含んだ料理を選ぶ理由を説明してくれました。 「弊社で調査をしたところ、搭乗客は無意識のうちに恐れを抱き、もしかして落ちてしまうのではないかという不安から自分自身を慰めようとするのです。 なので空中ではいつもよりちょっと体に良くないものでも食べてもいいだろうと思ってしまうようです」そしてセリアック病を抱える旅行者には食べ物にグルテンが含まれているのではないかという不安も生じます。
スペシャルミールを注文しないのであれば、前日の夜にお気に入りのサンドウィッチを作る時間を取っておきましょう。 そうすればフライトへのストレスが軽減されます。果物・ナッツ・チーズや野菜を機内持ち込みの手荷物に入れておくのもお忘れなく。
最後に本当に快適な食事をしたいのなら別の方法もあります。 空港ターミナルビルの最寄りのコンビニエンスストアに寄って、フリートス・スニッカーズ・M&M’Sやピーナッツバターカップなど、信頼できるグルテンフリーのスナックをいくつか買いましょう。 伝統的な健康食品ではないかもしれませんが、自己免疫システムを損なうことなく東京へも何事もなく到着できます。
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