CBDとアルコールを同時に摂取しても大丈夫?リスクや注意点を徹底解説!

CBD(カンナビジオール)は、リラックス効果やストレスの改善などに期待できる天然成分です。
サプリメントやオイル、化粧品、健康食品などにも取り入れられており、近年はCBDとアルコールの組み合わせについての研究も進められています。

この記事では、CBDとアルコールを同時に摂取する危険性や、CBDのアルコールに対する効果について詳しく解説していきます。
CBDとアルコールを同時に摂取するときの注意点も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

CBDとアルコールを同時に摂取するのは危険?

現段階では、CBDとアルコールを同時に摂取した場合の人体への悪影響は確認されていません。

アメリカ国立生物工学情報センターで、10人に「CBDカプセルとアルコール」・「アルコール単体」を投与して、人体への影響を観察するという臨床試験が行われました。
その結果、CBDカプセルとアルコールを同時に摂取した人とアルコール単体で摂取した人で運動や精神障害のレベルに差は発生しなかったのです。

また、アルコールを飲む前にCBDを摂取すると血中アルコール濃度を下げるという、別の研究結果もあり、CBDとアルコールを同時に摂取しても問題はないとされています。

そのほかにも、人間やマウスを対象にCBDとアルコールを同時に摂取する研究が行われていますが、まだまだ臨床試験の数が少ないのが実情です。
未解明の部分も多くありますので、過剰摂取には十分な注意が必要と言えます。

CBDのアルコールに対する効果とは?

新陳代謝を促したり、リラックスできたりとさまざまな効果があるアルコールですが、飲み過ぎてしまうと身体に悪影響があります。

そんなアルコールに対して、CBDはどのような効果をもたらすのでしょうか?

二日酔い予防

私たちが摂取するアルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに分解され、さらに酢酸へと分解されて体外に排出されます。
しかし、アルコールを飲み過ぎると血中アルコール濃度が上昇し分解が進まず、吐き気や頭痛、胸焼けといった二日酔いになってしまうのです。

先ほども解説したように、CBDには血中アルコール濃度を減少させる働きがあると判明しており、その結果二日酔いを予防できると言われています。
さらに、CBDには消化器系の問題や偏頭痛、吐き気などを改善する効果もあるため、二日酔いの症状を抑える働きに期待できるのです。

アルコール依存症をサポートする可能性

CBDには、アルコールを過剰に摂取することで身体や精神に障害を引き起こす「アルコール依存症」の治療をサポートする可能性があると言われています。
2017年にマウスを対象に行われた実験では、アルコール依存症の治療に効果が見られたと発表されました。
人間を対象にした研究も徐々に増えているため、さらに信憑性の高い研究結果が発表されることが期待されています。

吐き気や嘔吐の予防

大量のアルコールを摂取すると、肝臓で分解しきれず吐き気や嘔吐の症状が出ます。
2011年に行われた研究では、CBDに吐き気や嘔吐を抑える効果が見られたとの報告がありました。

この研究はラットを対象にした研究でしたが、人間に対しての効果も大いに期待されています。

頭痛の緩和

偏頭痛のためのサプリメントを製造するアクソン・リリーフ社が行った実験では、CBDオイルの摂取で偏頭痛の改善が見られたという結果が出ています。
実験には偏頭痛の症状がある105人が参加し、86%の人がCBDオイルの摂取で頭痛が緩和しました。

脳細胞の保護

アルコールを飲み過ぎると、脳細胞に悪い影響があると言われています。
CBDには、そういったアルコールによる脳細胞へのダメージを緩和する働きが期待されているのです。

2019年にラットを対象にして行われた実験では、アルコールによる脳細胞の損傷がCBDの摂取によって最大49%軽減されました。

肝臓のダメージ緩和

アルコールは、飲み過ぎると肝臓に負担をかけてしまいます。
2017年に行われた実験によると、エタノールを摂取して肝臓の炎症や酸化ストレスが見られるマウスにCBDを与えたところ、その改善が見られたのです。

さらに、アルコールの摂取による脂質蓄積の改善にも効果があると考えられています。

睡眠の質改善

アルコールを分解してできるアセトアルデヒドには、覚醒作用があります。
そのためアルコールを飲むと睡眠の質が低下してしまうのです。

2022年に行われた人間を対象にした研究では、CBDの摂取で睡眠の質が向上したと報告されており、アルコールによって低下した睡眠の質の改善が期待できます。

血中アルコール濃度を下げる

アルコールが体内に入ると、20%は胃で吸収され、その他のほとんどは小腸で吸収されたのち、血液に溶け込みます。
血中アルコール濃度は、高くなるほど肝臓に負担がかかり、二日酔いのリスクが高くなります。

CBDは血中アルコール濃度を下げる働きに期待できるため、二日酔いを防いだり、症状を緩和したりできるのです。

CBDとアルコールを同時に摂取するリスクは?

CBDとアルコールを同時に摂取するリスクに関しては、未だ研究データが不足している状態です。

リスクよりもメリットの方が大きいという研究もありますが、

  • 倦怠感や眠気を感じる
  • 陶酔状態になる

などのリスクについての報告もあります。

このようなことから、一切リスクがないと断言するのは現状不可能です。

CBDとアルコールを同時に摂取するときの注意点

アルコールと同じく、CBDも摂取量には注意が必要です。

過剰摂取すると、

  • 眠気
  • のどが乾く
  • めまい
  • 動悸
  • お腹がゆるくなる

など、身体に悪い影響が現れる可能性があります。


CBDを摂取するときは、体重1kgに対して0.25〜0.5mg(2回)を目安に摂取しましょう。

適量のCBDと適量のアルコールであれば、二日酔い予防などの効果を得られますが、CBDを摂取している安心感から気が大きくなってアルコールを飲み過ぎる危険性もあります。

CBDを摂取していても、アルコールを飲み過ぎれば二日酔いになったり、酩酊状態になったりしますので、どちらも適量を楽しく嗜むのが大切です。

まとめ

ストレス緩和やリラックス効果に期待できるCBD。
アルコールと一緒に摂取したときの悪影響は、現状確認されていません。

どちらもリラックス効果があるため親和性が高く、1979年に発表された論文では「運動能力と精神運動能力の低下」と「体感時間の延び」が報告されています。

しかし、まだ人体への影響に関する研究は十分ではないため、過剰摂取には気をつけなければいけません。

参考文献

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